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現代中国の生活変動

現代中国の生活変動
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著者
飯田 哲也・坪井 健
出版年月
2007年4月15日
ISBN
978-4-7888-0616-0
販売価格
本体2,500円+税
サイズ
A5判
製本
236ページ
頁数
備考

著者紹介

飯田 哲也(いいだ・てつや) 1936年  富山県生まれ 1969年  法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程満期退学現 在   文学博士       中国人民大学客員教授、中国・寧波工程学院客員教授主な著書 『家族の社会学』(ミネルヴァ書房、1976年)、『家族社会学の基本問題』(ミネルヴァ書房、1985年)、『テンニース研究』(ミネルヴァ書房、1991年)、『家族と家庭』(学文社、1994年)、『現代日本家族論』(学文社、1996年)、『中国放浪記』(学文社、1997年)、『現代日本生活論』(学文社、1999年)、『社会学の理論的挑戦』(学文社、2004年)、以下は(共)編著『都市化と家族の社会学』(ミネルヴァ書房、1986年)、『家族政策と地域政策』(多賀出版、1999年)、『応用社会学のすすめ』(学文社、2000年)、『新・人間性の危機と再生』(法律文化社、2001年)、『「基礎社会学」講義』 (学文社、2002年)、『現代社会学のすすめ』(学文社、2006年) 坪井 健(つぼい・つよし) 1947年  岡山市生まれ 1978年  東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程満期退学現 在   駒澤大学文学部教授(社会学・社会心理学担当)主な業績 『国際化時代の日本の学生』(学文社、1994年)、以下は共著『新版統計からみる社会学』(学文社、1984年)、『日本人と社会変動』(人間の科学社、1995年)、『学生の国際交流とアジア学生文化の比較研究』(代表、坪井健 平成6年度科研費研究 報告書、1995年)、『日本人と国際化』(人間の科学社、1999年)、『日本人と高齢化』(人間の科学社、2001年)、『21世紀の国際知的交流と日本』(中央公論新社、2002年)、『日本人と少子化』(人間の科学社、2004年)、『アジア太平洋諸国の留学生受け入れ政策と中国の動向』(代表、横田雅弘 平成17年度科研費研究報告書、2005年)、『岐路に立つ日本の大学』(代表、横田雅弘平成18年度科研費研究報告書、2006年)

 

書評の紹介

日中友好協会 日本と中国 2007年6月5日号現代化政策が定まった70年代末以降、中国人の生活水準とその様式は激変した。本書は日本と中国の社会科学者たちが、その中国での「生活様式」について考察した最新の研究所である。 まず、帯と巻頭に「日中社会学会会員による共同研究」とある。日中社会学学会は1980年に故福武直東京大学教授らが創設し、当初は日中両国の社会学者による友好団体であった。その後、参加者の努力もあって、現在は日本学術会議の登録学術団体となっている。執筆陣は日本人3名、日本在住中国人4名、現地中国人3名の構成で、「共同研究」を名乗るにふさわしい。内容は、教育・家族・都市・貧困層・学生・文化・農耕民と幅広い生活領域を網羅しており、その点でも評価に値する。しかしより注目すべき事柄は、学問として人間の日常を分析している点である。学者であれ一般人であれ、毎日の生活行動はあまりにも当たり前であり、あえて顧みることはない。そこを記述的分析手法で論じているのが実に心地よい。これが本書の特徴でもあり、編者の飯田哲也立命館大学教授が意図したものに違いない。評者もかつて中国に暮らした日本人学者だが、「そういえば、そのとおり」と納得してしまう部分が随所にある。中国社会とその実生活はあまりにも複雑で、本書のようにそれらを文脈として整理しされているのは有難い。中でも興味深いのは第7章「生活と文化-流行り謡(はやりうた)から見た中国の生活」。ユーモアを交えて時の社会現象を風刺する「流行り謡」とその歴史・特徴を紹介する。執筆者の多くは若い社会学者でもあり感覚も鋭い。ただ惜しむらくは学問としての研究歴の浅さから社会学方法論では未熟な箇所が散見されることである。しかし、編者の飯田教授のフォローはそれを補って余りあり本書を広くお薦めできる良書としている。(田)

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