家族と生命継承

人間の生殖、出生、成長、結婚、死のライフサイクルの過程は、自己と社会の生命・生活・人生の維持・継承の過程、及び家族・親族のネットワークと交差する社会文化的なプロセスの問題である。人間が生命を維持・再生産しながら存続する種である限り、いかに変化しようと、そのプロセスは生活と生命を維持して生きる過程でつながる人間関係、社会制度と文化システム、あるいは政治経済と動態的に交差する。その軸となる家族と親族的つながりを、本書では「家族と生命(ライフ)継承」という言葉で代表させた。研究の手がかりとなる文献目録、用語解説ならびに参照・引用文献を充実!
- 著者
- 河合 利光 【編著】
- 出版年月
- 2012年5月31日
- ISBN
- 978-4-7888-0672-6
- 販売価格
- 2,500円+税
- サイズ
- A5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 256ページ
- 備考
著者紹介
河合利光・園田学園女子大学人間教育学部教授/小川正恭・武蔵大学名誉教授/遠藤央・京都文教大学総合社会学部教授/小池誠・桃山学院大学国際教養学部教授/栗田博之・東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授/宇田川妙子・国立民族学博物館民族社会研究部准教授/山本起世子・園田学園女子大学人間健康学部教授/上杉富之・成城大学文芸学部教授
書評の紹介
『文化人類学』78巻2号(2013年)、290-293頁。 日本文化人類学会発行
評者 後藤 晴子氏