歌集 追憶
選歌と入力作業を終えて「終わった」と告げその翌朝に逝く。短歌に対する姿勢は圧巻の一言である。
歌集中より抜粋
・汐を吹く浅蜊の貝をなにものと見てゐる猫の背の毛さかだつ
・節分の追儺の豆まくわが声に窓より猫が飛び入りて来る
・とつぜんに逝きてそのあと人住まぬ家の犬小屋ことさら静か
・おとしゃんと息子に抱き着く孫の声何故かときめくほのぼのとして
・夕空に細き月あり公園に「ちゅき」 とさしいる孫の指先
- 著者
- 相良實子 著
- 出版年月
- 2025年3月20日
- ISBN
- 978-4-7888-0776-1
- 販売価格
- 2,500円+税
- サイズ
- 4/6判
- 製本
- 上製
- 頁数
- 152ページ
- 備考
著者紹介
1948年8月東京都文京区生まれ。旧姓柿崎。
平成21年、長塚節文学賞入選。
平成22年、NHK全国短歌大会入選。
平成25年、NHK全国短歌大会入選。
平成26年、NHK全国短歌大会入選。
平成26年、長塚節文学賞入選。
平成28年、NHK全国短歌大会入選。
2024年11月5日 早朝永眠。


