ゆたかなくらし2024年5月号
高齢者のケアに誰も責任をもたない/もてない ~自助・互助・共助・公助のパラダイム~
高齢者のケアが一段と切実な社会的課題となってきているなかで、いまわが国で「誰が高齢者ケアに責任をもつのか?」と問われて、国を思い浮かべる人はあまりいないでしょう。
介護保険制度は形骸化の道を歩み、家族がケアの担い手として当然視され、「老老介護」「認認介護」「介護崩壊」「介護難民」「介護地獄」が社会問題となっていながら放任される状況
です。
そこで国がケアの必要な高齢者から家族、近隣住民、一般市民にまで求めているのが、財政責任を中心に、国家や自治体の公的責任を最小化させ、国民に相互扶助を中核とした「自助・互助・共助・公助」を求める地域包括ケアシステム。高齢者のケアはいま、正念場を迎えています。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2020年5月24日
- ISBN
- 978-4-7888-9058-9
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
誰が高齢者ケアに責任をもつのか ―自助・互助・共助・公助のパラダイム― 浜岡政好
高齢者を追い詰める自助の包囲網 唐鎌直義
「皆んなで築こうシルバーユートピア」を目標に ―自助、互助(近隣)、共助(自治会・組合等)の限界を公助(町・社協)で― 加藤ゆき