ゆたかなくらし2024年3月号
日本高齢者人権宣言で人権保障水準を検証し底上げを
高齢者の人権保障水準引き上げはすべての人々の人権保障実現につながります。
私たちの生存権、健康権、受療権などの権利保障の水準はどの程度か、地域、現場で検証し、課題を把握すれば改善の提案などが可能となります。検証時の座標軸が「日本高齢者人権宣言」。
国際的な動向をふまえ、「年齢による差別の禁止」「社会に積極的かつ全面的に参加する権利」「学習する権利」「最高水準の健康を享受する権利」など保障されるべき人権を示しています。
背景に、国連の「高齢者のための国連原則」(1991年)や「国際高齢者年」(1999年)、2010年、国連総会の「高齢化に関するワーキンググループ」設置などがあります。2015年の国連サミットで全会一致採択された持続可能な開発目標(SDGs)の「誰一人取り残さない」「ダイバーシティ(多様性)」&「インクルーシブ(包摂)」といったシンプルな概念は、今や私たちの生活にも浸透しつつあります。建設的対話を積み重ねていきたいものです。
「日本高齢者人権宣言」を手がかりに。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2024年3月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9056-5
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
高齢者の人権保障を地域で広げよう~「日本高齢者人権宣言」で地域課題を検証しよう~ 長友薫輝
居宅介護サービス事業所からみた地域の高齢者の課題を 日本高齢者人権宣言で検証する 鈴木美香
日本高齢者人権宣言を活かす 伍 淑子
日本高齢者人権宣言を自治体や教育の場へ紹介・懇談活動にとりくんで ―三重県高齢期連のとりくみ― 寺崎由郎