ゆたかなくらし2023年6月号

高齢者・高齢者施設を襲った新型コロナ感染症パンデミックへの対応を問う
4年目に入った新型コロナ感染症パンデミック。日本では第8波でさらに拡大し、全数把握が行われなくなったなかでも3,400万人に迫る感染者、9割が70歳以上される7万4,000人を超える死者を出しながら、事態はいまなお収束していません。しかし、政府は国民の生命より経済界の要望を優先し、対策の収束のみを急いでいます。
これまでのなかで高齢者施設のクラスター(感染集団)は2万4,000 件を超え、発症しても入院できずに死亡した入所者も相次いでいます。居宅での感染者は自宅療養を求められ、あるいは救急搬送困難、退院直後の急死などで、多くの救えた命が失われた可能性が指摘されています。
これでよいのか、私たちの国のありようが問われています。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2023年6月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9047-3
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
新型コロナ感染拡大第8波を経験して 伊藤浩一
新型コロナ感染症が医療・介護現場に与えた影響 齊藤惠子
〝松下さんち〟でだれもが安心して住める地域づくり 大塚政子
【資料紹介】コロナ禍のもと社会的孤立を深めた地域の高齢者 本誌編集部