ゆたかなくらし2022年12月号

高齢者をめぐる貧困の現状と公的責任
今日、急激な物価高騰が高齢者などをふくめ貧困の状況はますます深刻さを増しています。
また、2012年に発足した第2次安倍政権以降、現在まで一貫した社会保障削減政策と事実上は「財政ありき」ともいえる「地域共生社会」政策は、収入が激減する高齢期において日本国憲法第25条が保障する「健康で文化的な生活」=生存権を脅かしています。そして、こうした状況は、もはや一部の人たちのことではなく、多くの人たち暮らしに大きな影響を与えています。
本特集では、現在の高齢者をめぐる貧困の状況について、生活保護や年金、地域における相談事例などをもとに明らかにし、高齢期における「ゆたかなくらし」を実現するための公的責任のあり方や今後の展望を掲載します。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2022年12月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9041-1
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
今日における高齢者の貧困の現状と今後の展望 ~生存権保障における公的責任を問う~ 高木博史
病院の相談活動から見える高齢者の貧困問題 鮎澤ゆかり
地方中核市における高齢者の貧困 ~地域包括支援センターの総合相談から~ 原島 清
いのちのとりで裁判の勝利にむけて 榑松佐一