ゆたかなくらし2022年8月号

戦乱の惨禍伝承と不戦の誓い継承の課題を考える
世界は1914年からの第1次世界大戦で死者1,600万人、戦傷者2,000万人を出し、1939年からの第2次世界大戦では5,000万人とも8,500万人ともいわれる死者を出しながら、今また、ウクライナへのロシアの侵攻により第3次世界大戦の危機、そして核戦争、そして全人類絶滅の危機を薄氷を踏むところで踏みとどまりながら戦争が続いています。
310万人もの日本人犠牲者を出した太平洋戦争から、かろうじて死をまぬかれた兵士、被爆者、被災者などが戦後77年間にわたり、不戦と平和をめざし、日夜訴えてきたのは、まさに人類が凄絶な殺戮合戦を2度と起こさない世界の実現のためでした。
その戦争体験を次世代が伝承し、運動を継承することはまさにいま喫緊の課題となっています。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2022年8月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9037-4
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
伝承~戦乱・敗戦・困窮の時代を生き抜いて
①真実を知らされず「お国のために命を捧げよ」と洗脳された私の青春時代 菅原恭正
②家族の絆~終戦の混乱のなか帰国そして窮乏 石母田ユキ子
③沖縄激動の時代を生きた両親のこと(上) 島村祥子
「不戦兵士・市民の会」を受け継ぐということ 遠藤美幸
戦後七十七年、空襲被害者たちのいま 浅見洋子
ふたたび被爆者をつくるな ―日本被団協の歩みと今― 木戸季市
核兵器廃絶の運動を若い世代にどのように手渡すか 前川史郎
一五年戦争下の「日本の加害責任」を考える 渡邊澄子