ゆたかなくらし2022年6月号

社会的に孤立しやすい者として「単身世帯」「未婚者・離別者」「暮らし向きが苦しい者」「健康状態がよくない者」という特徴があるとされます。高齢者の場合には年齢とともにこれらの条件が重層的にのしかかり、一部には生きがいを失い、万引きなどの犯罪を犯すなど社会的問題も生み出しています。
社会的孤立が生み出す顕著な結果が孤立死。だれにも看取られず、死後相当期間放置された死がその結果として現れます。生前も死後も社会的に孤立しています。
介護保険からの「卒業」の積極的推進など、制度改悪もこれらを加速させてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、地域のサロン活動なども休止状態になり、高齢者が行き場を失いました。
しかし、このような状況のなかでも、地域では高齢者を社会的孤立から守る支援活動がさまざまな工夫をこらして取り組まれました。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会
- 出版年月
- 2022年6月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9035-0
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
コロナ禍のもと加速する高齢者の社会的孤立と地域の支援活動
●コロナ禍における高齢者の社会的孤立の現状および海外の対応策 新井康友
●コロナ禍のもと地域の高齢者を孤立から守る~地域住民と歩む医療法人からの報告~ 齊藤史雄
●コロナ禍のもと高齢者を社会的孤立から守る地域活動 堀田晃平
●「自分史カフェ」で高齢者の地域デビューを支援する 椋平芳智
●コロナ禍のなかで団地高齢者のコミュニティづくり 加藤七惠