ゆたかなくらし2022年3月号

福祉・介護従事者は新型コロナ感染症とのたたかいも含め、どんな状況下でも介護を支え続けています。
社会問題となっている低賃金のもと、現場は慢性的な担い手不足ですが、重労働とされる特別養護老人ホームでは介護の手抜きは許されず、ぎりぎりの勤務表のもとで働く職員の負担もあり、片時も担い手不足が許されません。
その打開策として活用(?)せざるを得ないのが派遣会社からの職員派遣。
施設の財政負担は年平均1〜2千万円ともいわれ、1億円以上を負担する施設もあるといわれ深刻な社会問題となっています。
職場内では、派遣職員が担わない業務が施設職員にしわ寄せがいくなどの問題も出て、チームワークに影響しているところもあります。
派遣費用の40%をそれも「介護報酬から営利を目的とする」派遣会社に支払われることをどう考えるのか、という疑問の声もあり、これらを考察する特集となっています。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2022年3月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9032-9
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
■特集 担い手不足と派遣職員費に苦悩する特別養護老人ホーム」
●高齢者福祉施設への労働者派遣の問題点 脇田 滋
●特別養護老人ホームと派遣労働者活用の問題点と課題 吉田勇二
●労働者派遣制度は高齢者福祉現場にどのような影響をもたらしているか 魚津亮太
●高齢者福祉現場における派遣労働の課題~慢性的職員不足のなかで~ 松岡裕子
●【資料】 慢性的な介護職員不足補う1千万円超の派遣職員費が経営を圧迫~特別養護老人ホーム実態調査(東京)から~ 本誌編集部