ゆたかなくらし2021年8月号

特集 戦後76年“平和なくして福祉なし”のこえをさらに
アジア出兵、本土空襲、沖縄決戦などによる日本人310万人を含め、5000万人とも8500万人ともいわれる死者を出した第2次世界大戦。
その終結から76年のいま、わが国軍事力は世界第5位に到達、もときた道を戻りつつあるとも指摘されます。いまなお沖縄戦や空襲被害者への補償すら放置され、医療、福祉も年々過酷な負担を課すことで利用を抑制する手法が強化され、高齢者、障害者はもとよりコロナ禍に見舞われた人々の生存権が危機にさらされています。しかし、若い世代にも「自分が生きているうちに、日本でも戦争が?」との不安の声が広がり、「今を生きる私たち、そしてこれから生まれてくる世代に重大な問題」として、「自分にもできることを」と世代継承に立ち上がる若者も増えています。
- 著者
- 全国老人福祉問題研究会 編
- 出版年月
- 2021年8月1日
- ISBN
- 978-4-7888-9025-1
- 販売価格
- 741円+税
- サイズ
- B5
- 製本
- 並製
- 頁数
- 64ページ
- 備考
著者紹介
●国の安全保障か国民生活の安全保障かが問われている 大内要三
●医療・介護・福祉の人々が手を結んだ戦争に反対し平和と福祉を守る運動(上) 伊藤真美
●戦後27年置き去りにされ、いまなお米軍基地が立ちはだかる沖縄の医療と福祉 仲西常雄
●高齢者の沖縄戦の体験、悔しさ、悲しさを後世へ伝えながら福祉を担っていく 玉城善孝
●自著を語る 二〇年後の若ものに伝える平和へのメッセージ~昭和の戦争を二度とくりかえすな 津田光輝
●“戦争孤児”が先頭に立つ空襲被害者等援護法制定運動と支援に立ち上がった若者たち 本誌編集部