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ドイツ医療保険の改革―その論理と保険者機能
ワイマール以来、 世界の医療保険制度をリードしてきたドイツの東西統合以降の変化と現状、 今後の展望について、 豊かな学識を踏まえた分析と丁寧な解説を加え、 いくつかの事例も示した。
| 著者 | 舩橋 光俊【著】 |
|---|---|
| 出版年月 | 2011年12月15日 |
| ISBN | 978-4-7888-0668-9 |
| 販売価格 | 3,500円+税 |
| サイズ | A5判 |
| 製本 | 上製 |
| 頁数 | 308ページ |
著者の紹介
舩橋光俊 (ふなばし・みつとし)1969年 東京大学法学部卒業後、 厚生省に勤務。 1995年社会保険大学校長で退職。 翌1995年 社) 国民健康保険中央会にて常務理事、 監事として奉職、 2010年退任。
書評の紹介
社会保険旬報 No.2484 1月21日号 27ページに書評掲載
日本と同じく社会保険方式を採用しているドイツの公的医療保険は、わが国の医療保険のあり方の検討にあたっては常に参考にされてきた。本書は、1993年改革と2007年改革というドイツ医療保険の2大改革を中心に、ドイツ医療保険制度の動向をとりあげたものだ。保険運営の仕組みとして、ドイツの医療保険に組み込まれた◇主要なリスク要素の格差に着目した保険者間の財政調整◇統計的手法を活用した診療報酬請求内容の効率的な審査◇慢性疾患の重症化のための標準化された疾病管理◇医療提供の実態コストを適時に反映させる診療報酬体系―について、それぞれの仕組みの考え方と具体的な運用実務を詳述。
併せて、ドイツ独特の「診療報酬の別契約を導入し役割強化を目指す家庭医制度」「制度内容、制度改正、保健事業などの多彩な保険者広報」「独自の財源調達システムを構築した自営芸術家社会保険」も紹介している。
著者は、国民健康保険中央会在職中1997年から2009年まで、5次にわたりドイツの医療保険制度を調査し、毎回報告書を公表するとともに、その時々の制度の仕組みと基盤について考察してきた。弊誌でも1998年、2003年、2007年、2010年に論文として掲載している。
推薦の辞を寄せた元・中医協会長である土田武史・早稲田大学教授は、「新しいリスク構造調整や診療報酬体系については、細部にわたってその仕組みが解き明かされ、他の追随を許さないものがある」と推す。
日本では、政府・与党が社会保障・税一体改革の素案をまとめ、今後本格的な協議が進んでいくことになる。本書で提示するドイツ医療保険の制度改革における論理構造と制度運営の実務の具体的内容は、今後のわが国の医療保険制度の本格的な改革を検討するために必須の基礎的資料になるはずだ。




